このペグはLG-150Tに使われていたものなのですが、ヘッドに取り付けるための木ネジの穴の位置がFender"F"Keyペグと同じなのが特徴。

60年代前半までのグヤは、テスコと同じストリング・ポストと2つのネジ穴が一直線上に並ぶペグを採用していましたが、エレキ・ブーム終了後間もない時期に(ネジ位置が)"F"Key式のものに切り換えたようです。

それが具体的に何年頃かなのかは正確には分かりませんが、リットーのビザール本によるとLG-150Tが発売されたのは1967年。66年発売のLG-120Tに使われていたのも、もしかしたら"F"Key式で(この画像の120Tはペグ交換されてるので、元々どんなペグが使われていたかは不明)、LG-65T(これのトレモロ付きのやつ)も、後期出荷分と思われる個体に使われてるのは"F"Key式。

片側6連、3+3ヘッドの両方に用いられているので、ベースプレートの形状が鏡像になっているものもあります。ネジ穴のある位置を「筆の始点」と考えて、

・この画像のものをN型
・逆のものをИ型(Иはキリル文字の"イー")

と私は呼んでます。

片側6連ヘッドにはN型が使われる事が多いように思えますが、たまにИ型が使われている例があります。また、ツマミ形状その他デザイン上の細かいバリエーションがいくつかあります。

ストリング・ポストはテスコ同様の灯台型だが凹は浅く。
ツマミの軸はベースプレートに固定されておらず、取り外し可能。
ウォーム・ホイールの形状はテスコのものとは異なり、固定ネジはプラス頭。

ブッシュは、LG-150Tの場合は金属製。このペグは金属製ブッシュと組み合わせられている場合の方が多いとは思うのだけど、樹脂製ブッシュが用いられてる個体もある。なんだかまちまちです。

2007/01/15
(改)2009/12/12
(改)2012/05/10



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