このペグはTeisco BA-2とかTeisco BR1など、おおよそ1968年以降に遠州工芸(カワイ楽器浅田工場)で製造されたテスコ・ブランドのベースに使われていたものです。

ですのでこれは「60年代末期の製品」という事になるはずなのですが、カバーの形状は60年代初期のテスコと同じで、


カバーの穴がツマミの軸受けになってるという構造も60年代初期テスコと同じ。

このペグの内部構造の画像は撮影しませんでした(面倒くさかった)。撮っておけばよかった……

ツマミの形状はテスコの後期型と似てるけど別物。


60年代中期のカワイ製エレベにはテスコ用60年代初期と同じものが使われていたようですから(リットーのビザール本・35頁を参照のこと)、カワイの工場(遠州工芸)では、ツマミの形状が違うだけでギア周りの構造は同じままのペグを、60年代末まで使い続けていたという事になるのかも知れません。

2007/01/15
(改)2009/12/12



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