グヤトーンのずいぶん安いモズライト・コピー・LG-127Tに用いられていたペグです。

LG-127Tは、テスコ絃楽器等の、通販系激安エレキ専門工場で製造された物であるように思われます(金属パーツの取付はグヤ側で行ったかも知れませんけど)。
ですので、このペグはグヤのコーナーではなくテスコの方にまとめるべきかも知れないんですが、まあそれでもグヤのエレキに使われていたものには違いないからグヤのペグという事にしておきます一応。
もっとも、60年代も末頃になるとエレキ用パーツの汎用化・規格化も進み、ペグやブリッジにまでブランド各社が独自性を主張したりはしなくなるので、

とも言い切れない例が実際には多々あるその1その2のがあれですけど、

ギターのパーツを、ギター本体のブランド別で分類するという事の合理性は、段々と無くなってくるのですね。


ポストは灯台型ではなく、中くびれ型というか何というか、ともかくペグのポストとはこうあるべき形状になっております。Rの付き方が急峻すぎるのはイマイチだけど、日本製のペグとしては一大進歩を示しております。


ツマミ軸はベースプレートに固定されていないので、簡単に分解可能。この点はグヤの60年代後期型と同じ。
ツマミ軸を引っ掛けいているは変形しやすい(板材の厚み、あるいは強度が、弦の張力を支えるための部材としては不足してるため)。
このが変形してしまうと、ペグとしての精度は著しく損なわれてしまいます。
仕様的にはまともなペグに近づいてきてはいるんだけど、内容的にはコスト・ダウン優先なのでありますね。

2012/05/10



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