YAMAHAのSC-700〜1200に使われていたPUです。型番はC-1

コーネル・デュプリー使用機(Dupree Jam)のセンター・ポジションにマウントされるのも、このPUではないかと思います。


直流抵抗値は(個体差によるバラツキはありますが)概ね4.5〜4.7kΩで、標準的なストラトよりも巻き数は若干抑え目のようです。
直流抵抗値は低めですが出力自体はとくに低くいとは思えないので、磁力が強いのかも。ハイがそれほど出てない代わりに中域が太めのPUだと思います。

SCシリーズは、各PUにON-OFF-逆相ONの3Pスイッチを備えた、いわゆるジェフ・ベック配線のギターですが、逆相ミックスした時のSCの音は、普通のストラト用PUでそれをした時よりも使いやすい(使い道がありそう)な音に思えます。
逆相ミックスすると中域がごっそり無くなってしまう、それが逆相ミックスの特徴には違いないんですが、ゲインは下がるしクセはあり過ぎるしで、やはりそれほど使い道のある音ではないと思うんですけど、SCシリーズ用のPUは中域成分が多めだからなのか、逆相ミックスしてもそれほどゲイン・ダウンしません。逆相ミックスを多用する人にはけっこうオススメのPUです。

もっとも、今の時代に(というか70年代当初から)逆相ミックスを多用する人なんてほとんどいないとは思いますけど。


ベース・プレートは真鍮製。SCシリーズの発売開始は1977年12月で、ベースのBB1200と同じ。BBのPUにも真鍮製ベース・プレートが使われてますが、翌78年12月に発売されたSJシリーズのPUに真鍮製ベース・プレートは用いられてません。


2009/12/**
(改)2010/03/16



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