Oahuのラップ・スチールのPUです。Supro string-through pickupという通称の方が一般的かも知れません。ライ・クーダーがストラトに取り付けてたので少し有名になりました。Lollar Guitars社がレプリカを作ってます。


PU本体と
・ブリッジ
・弦のボールエンドを引っ掛けるための穴(テールピースに相当)
・V/Tポットを取り付けるたものコントロール・パネル
が一体化。主に通販で売られる廉価な製品ならではの、ある意味ものすごく合理的な設計です。ギターのボディには木ネジ4本で取り付けるんですが、ネジ4本だけで、普通のギターなら全て別々の部品になってる上記4つの要素の取り付け作業が完了するわけで。


コイルの上が金属板(天板)で覆われてるのは、リッケンバッカーのホース・シューPUに倣ったものかと(ノイズ対策のため)。


コイルからの出力線は、ホットが1本出てるだけ。コールドはベースプレートに直結していて、それで 弦アース等に必要な配線も全て省略出来てしまうという、これも実に合理的な設計です。


コイルを覆う天板を外した状態。ポール・ピースは3本ずつ段違いになってます。中身はシングルだと思うのですが(弦3本ずつの小型ボビンをシリーズ接続)、カバーを外す事が出来ないので正確なところは未確認。


天板を支えるための支柱ですが、これがマグネットなんですね。2つある内の、向こう側のがマグネット。手前の方はマグネットと同じ大きさの木材を銀色にペイントしたものです。

これはもしかしたら、本当は両方ともマグネットであるべきなのかも知れません。
・掲示板経由で教えてもらった情報によると、両方ともマグネットである個体が存在する。
・僕の持ってる個体は、出力がすごく小さい
という事があるのですね。このPUは以前テレキャスのリアに載せてた事があるのですが、フロントPUの、それこそ半分くらいの音量しか出てなかったんです。直流抵抗値は6.35kΩで、シングルPUとしては正常な値。それでも出力が小さいとなると、考えられるのは「磁力不足」ではなかろうか。

これはいずれ、(マグネットを増やすとかして)磁力を足せば出力も普通のPU並みになるかどうか、確かめてみたいと思います。

このPUの音量がすごく小さいと書いてましたが、その後、それほどでもないように思えてきました。けして大きい方ではないけど、ものすごく小さいという程ではないかな。


直流抵抗値は6.35kΩ。重量は345g。


2008/09/29
(改)2008/10/18
(改)2015/01/11



inserted by FC2 system