60年代末期のテスコ絃楽器製品、Burns SG-28のPUです。SG-28はテレキャス・フェイク(というよりカトラスもどき)。そのフロントとリアの両方に載せられてました。


このPU、直流抵抗値が8.8kΩもあるんです(DeArmondは9k以上あるので、シングルPUでハム並みの値を持ってること自体は、とくに安物エレキの世界では特別珍しい事ではありませんが)。重量は103gで、ずっしり重たい。

8.8kΩといったら、標準的なハンバッカーとほぼ同じ値です。外観とかベース・プレートの形状もハムっぽい。製造はテスコ絃楽器。となるとこのPUは、
安物エレキ開発史における、なんちゃってハムという完成形に到る前段階に複数存在した諸形態のうちの一つ」
という位置付けが与えられるべき物件なのかも知れません。

ベース・プレートは「なんちゃってハム」よりもBurnsの方が、本物のハムに似てます。

2009/12/01



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