Greco M700 ミラージュのPUです。
1978年に発売された時はM1000/900/800/700/600の都合5機種がラインナップされたミラージュ・シリーズ。PUが全機種で違えてあり、

・M1000=アジャスタブル・ポールピースが12個のオープンHB
・M900=ポールピース露出無しの全面カバードHB
・M800=3コイルの変わり種PUが1発
・M700=アジャスタブル・ポールピースが12個のセミ・オープンHB
・M600=オーソドックスなHB

という組合せ。なんかピックアップの実験室みたいなシリーズでしたね。

ちなみにボディ材は、78年のカタログ上では、
・M1000=セン
・M900=マホガニー
・M800=マホガニー
・M700=セン
・M600=ランバコア
という事になっておりますが、M1000はその後メイプル・トップ/マホ・バックにスペック変更されたようです。


M700に載せられてるPUの型番はPU-O。これはM1000のものと同じで、カバーの有無が違うだけ(ボビンの色も違いますが)。
カタログ上ではM700のをPU-OCと呼んで区別してます。Cは"カバー"を意味するものかと。
ちなみにMR800のPUもPU-OCです。

最初期に生産されたM1000は(カタログ表記通りなら)ボディ材はセンで、M700と同じです。PUもカバーの有無が違うだけ。あとはボディ・カラーとバインディングの有無が違うくらいでしょうか。ですのでミラージュの「見た目」ではなく「音」を求めるなら、割高なM1000より700を買った方がお得と言えるかも知れません。ただ、M700は生産時期が短い=現存数が少ないので、これを中古市場で見つけるのは難しいです。


直流抵抗値は8.0kΩ。標準的なギブソン・ハンバッカーとほぼ同じ値です。


2010/08/03



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