2004/05/15(その2)


これは襲名披露公演ならではのものですけれど、十一代目市川海老蔵丈江と大書された引幕。
でぇっかい海老だよ!




もう一枚あります。

「贔屓」って言葉がありますけれど、しばいの世界で言うところの贔屓とは本来、例えば相撲の方でのタニマチに相当するもので、大いに現ナマを使うんだって事が「誰それの贔屓」と自称することの前提なのでございます。江戸の町民のうち特に裕福な人々の何人かが、私財を投げ打ってしばいの世界を支えていた……要するにスポンサーですね。「ただのファン」じゃないんですよ、贔屓とは。

とまぁそんな話も今は昔で、現代社会におけるしばいの役者のスポンサー、その筆頭格はやはり大企業ということになりましょうか。この二枚の引幕は「ヤマト運輸」と「伊藤園」から海老蔵さんへ贈られたものなのでございます。


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