2004/11/17(その5)

まもなく開演という頃合いの1階ロビー。なかなか繁盛しております。
今公演の楽日近く(11/23)に「第6回伝統歌舞伎保存会研修発表会」という、これは若手の、普段は脇役や後見をやってる役者さん達だけで「噂音菊柳澤騒動」から一幕(三間右近邸宅の場)、それと「乗合船」を出してみせる、そういう一日だけの公演があるんだそうな。「第6回」とあるからには、定期的にそういうことをやってるってことなんでしょうねえ。見物料もちゃんとあって全席自由¥2000也。それでその公演の宣伝のために、出演する役者さん自らがこのロビーでビラを配っておりました。
上の画像、真ん中よりちょっと右寄りにいる着物を着た人がその役者さん。全部で五名ほどもいらっしゃったでしょうか。ちょっと見てみたいような気もするけれど、まあ時間があったらね……ということで、名もない人達だけで大劇場を埋めるというのも大変な事と思います。だからなのか、ずいぶん大きな声も出して、一生懸命宣伝されてました。そういうこともあって、いつにも増して賑やかな国立劇場のロビーだったと思います。やっぱりしばい小屋は活気がないとね。




この日僕の座った場所……どぶの前から5列目から舞台を見たところ。ほとんど真横といってもいいような場所で、しかも御簾からの音が遠いんですけれど、ただ役者には近いです。それとスッポンがちょうど目の前でした。
「浅妻船」ではほとんど真っ暗な中で、白拍子の形の時蔵さんがフワーっとせり上がってきた時にはギクリとさせられましたね。




1階のお食事処にて昼食……見物料は安くてその点に不満のない国立劇場ではありますが、飲食環境にはちょいと問題ありでして、ここのカレーライス(何の変哲もない、ただのカレーライス)が、なんと¥900なのでございます(歌舞伎座のカレーは¥700)。その他に売店で売っている缶ジュースやお菓子の類も、全ていわゆる観光地のボッタクリ価格に設定されていまして「見物料安め、飲食高め」という、このギャップに納得いかないというかなんというか……。

しかも最近全館禁煙になりまして、幕間にタバコを吸いたい人は一旦劇場の外に出なくてはいけない。それで外に出てみたちょいと隅っこの方に、普通の値段の缶ジュースの販売機が置いてあるのですね。まぁそれが良いんだか悪いんだか……とにかくお役所のやる事は

よくわかりません


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