2005/01/11(その2)
その「Smoker style」内はちょっとした「たばこミュージアム」のようになっておりまして、壁面には昔のポスターが飾られていたりする、ここはなかなか美味しいスポットでございます。=G4 Wide=



かの有名な「ヤミタバコ消して 文化の灯をともせ」ポスター。展示されているポスターの一つ一つにちょっとした解説が付けられていまして、以下にそれを引用しますと、

日本専売公社「ヤミタバコ消して 文化の灯をともせ」
昭和25(1950)年
魅力的なブロンド女性が足を組んで「ピース」のパッケージの上に座っている不思議なデザイン(※)のポスターだ。そこに「ヤミタバコ消して 文化の灯をともせ」という、こちらもよく意味の分からぬキャッツコピーが付いている。当時、太平洋戦争に敗れた日本は、アメリカ軍を中心とするGHQの占領下にあったことから、「文化の灯」とは「アメリカ文化(アメリカナイズ)」を指し、アメリカのように豊かで近代的な社会を築こう、と呼びかけているようにも思える。ところが違った、当時、たばこの配給制は終わったにもかかわらず、ヤミたばこ(密輸された外国たばこ)が横行していた。たばこ税はこのころ、国の収入の約4割を占めていたので、ヤミたばこは国の収入を脅かす”外敵”そのものだった。そこで、このポスターが作られる1年前に発足した日本専売公社は、ヤミたばこを禁止する活動に奔走していた。となると、このポスターが伝えようとしている意図は明白である。「文化」とは「数百年に及ぶ日本の喫煙文化」を体現する「国産たばこ」を指していたことになる。つまり「ヤミたばこはやめて、国産たばこを吸いましょう」とPRしているポスターだったわけである。
(※)アメリカ人デザイナーのレイモンド・ローウィーが制作した現行の「オリーブの枝をくわえた鳩」のデザインは昭和27年から登場。


とのことです。=G4 Wide=



スポーツ(=健康イメージ)の祭典「オリンピック」を記念するたばこ……今では考えられません。=G4 Wide=


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