2008/03/25(その3)

主(ぬし)のいなくなった建物の中は、夏の日の道端に転がるセミの死骸のような、不思議な安堵感で充たされておりましたよ。


周囲のビルはあらかた取り壊され、大きな空き地が作られつつあります。


このビルが「生きていた」時の、体液の残滓。



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