BOSS BD-2 Bluse Driver

発売期間:1995/03〜

これの中身は、基本的にはメタゾネの親戚みたいなものではないかと。
もちろん歪みの質とか度合とかは全然違いますけど、ある時期(80年代の終わり頃かな)にICや素子が非常に小型化され、ボスの小さなケースにも、従来のものより更に複雑で大規模な回路を収める事が可能になった。自動ハンダの技術が向上した(あるいは実用化された)のも、この時期なのかも知れません。そういう技術革新があって1991年にメタゾネが出現。BD-2も、その技術革新の流れの中で企画され、設計された製品であるという意味で、BD-2=メタゾネの親戚みたいなものというか兄弟みたいなものというか。

BD-2は古式ボスの3ノブを踏襲し、音色の微調整はTONEツマミだけで行いますが、回路技術的には3バンドEQを載せる事も可能だったはず。ですから、この製品の企画・試作段階では、

↑こういうバージョンも製作されたのではなかろうか?

しかし、BD-2のキャッチフレーズは、
心を揺さぶるブルージーなオーバードライブ
なわけで。

そして、ブルージーで心が揺さぶら系を自認するタイプのギター弾きは、2軸4ノブ3バンドEQなんてものは、絶対に大嫌いであろうから、ここは技術的に可能な事を何でも盛り込むよりも、「受けの良さそうな見た目」を優先させるべきであろうという、そういう販売戦略上の見通しを立てられるボスって、大人だよね。

註)以上の話しは全て、私個人の勝手な想像です。いえ、BD-2にメタゾネ並みに使えるEQが載ってたら更に良いだろうなと思いましたもので。


2008/08/09





inserted by FC2 system