Guyatone PS-011 DISTORTION SUSTAINER

この製品がカタログに初登場するのは1983年、で間違いないと思います。83年というとBOSS HM-2 Heavy Metalの発売された年。ついでに言うとYAMAHA DX-7の発売された年でもあり、つまりこの頃から楽器業界の流れが大きく変わり始めるわけですが、

ポストGS期の頃(60年代末〜70年代初頭)、エフェクトで歪みを作るテクニックとして「ディストーションとコンプを組み合わせる」という手法が、けっこう定着・定番化してたらしい。

PS-011 DISTORTION SUSTAINERは製品名の通り、ディストーションとサスティナー(=要するにコンプ)との複合機みたいなものです。"DISTORTION"ツマミを↑するとストーンズやベンチャーズがよく使う荒々しい音が出せて、"SUSTAIN"ツマミを↑すると更に音がギュイーンと伸びるという秘密兵器。ポストGS期(10年前)には、弁当箱くらいの大きさのペダルを2つ連結させないと作れなかった音が、コンパクト1台でOKになるんだから、電子技術の進歩ってすごいよね。

ボスのHM-2も、ディストーションとEQの複合機みたいなものですから、つまりコンパクトのケースにエフェクト2台分を詰め込むというのは、この時期の新趣向であり流行りであり、グヤトーンもこの流れにはちゃんと対応出来ていたわけです。ただ、何と何を組み合わせようかと考えた時に、10年前の手法(廃)を採用してしまうところが、

グヤさんらしいぜ!(苦涙

ニューロックみたいな音はわりと簡単に作れるペダルかも知れないので、そういうのが好きな人は一応試してみてください。

2008/08/09





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