これはたぶんゼンオンのトレモロ・ユニットだと思うんですが違うかも知れません。ヘッド・ロゴ欠品のエレキに載せられてたもので、リットーのビザール本その他各種資料にあたってもブランドを特定出来なかったんですが、楽器全体やパーツのデザインの特徴を総合すると、多少とも名のあるメーカー/ブランドの中で一番似てるのはゼンオンという事になります。製造時期は60年代末の物のように思えます。


テスコの箱形等と比べると小型で軽量。弦交換する時はカバーを外す必要がありますが、このカバーはネジ止め式なのでちょっと面倒。


スプリングは2本だけ。アームの固定はネジ込み式。ボディに固定するネジは4本。全体に簡略な設計です。


60年代前半〜中盤の日本製エレキの設計は基本的に、重厚長大というか大仰というか、要するにゴテゴテしすぎなものですが、60年代末に近づくにつれ、簡略でコスト抑え気味の設計の多くなる傾向があります。

2009/12/11



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