2006/04/17(その1)
新宿区河田町(以前のフジテレビがあった方面)の歩道脇に咲く桜。これはソメイヨシノではなく「右近桜」(のはず)。
六代目中村歌右衛門が、自宅の庭に植えるほど好んだという右近桜、早稲田大学構内にも植えられているらしい(六代目と関わりが深い演劇博物館があるから)です。
ちょっと八重っぽい、ぼてっとした花房で、花の色が少し黄みがかってるのが特徴。ちょっと目にはもっさりした、あんまり冴えない印象の桜だが、何年も見続けていると段々この桜の良さが分かってくるらしい(と中村魁春さんが言っていた)。



その河田町にある東京女子医大学附属病院1号館。東京女子医大のサイトで調べてみたところ、昭和5年竣工との事。



画面の左側背後に見えている、普通に現代的な大きなビルが、現在の入院病棟の主力ですが、1号館も現役で使用されています、と思います(現在は、ここで診療は行っていないかも。でも僕は約20年前に、ここで歯科・咽喉科・外科の治療を受けています。自宅のわりと近くにある大病院なので来やすいんです)。

建物の形は、上から見るとこんな感じ↓

こういう放射状の配置の仕方を建築の世界ではハビランド・システムと呼ぶんだそうで(東京建築探偵団『建築探偵術入門』に書いてあった)、刑務所などにも多く採用されているものなのだとか。
少ない人員で多数の囚人(というか患者)を管理するのに都合が良いのだと思います。


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