BOSS NF-1 Noise Gate

発売期間:1979/02〜1988/05

初期のボス製品には、メタリック・カラーのものがいくつかありますが、

オクターバー OC-2
☆コーラス CE-3
☆そしてこのページのNF-1

この色には、高級品なんですよというメッセージが込められてるんですって。

デジタル・ディレイベース専用シリーズも、そうなのかも。

「どこがどう高級なのか」ってのは製品ごとに色々なんでしょうけれど、NF-1に関しては、回路設計をする際に「音質を劣化させない」ことを重視した、その分中身が「高級」なものになってるらしい。

NF-1の価格自体は、とくに高額なわけではないです。1979年のカタログでは

・GE-6 ¥12,000-
・PH-1 ¥10,000-
・TW-1 ¥9,500-
・OD-1 ¥8,500-
・DS-1 ¥8,000-

で、NF-1は¥8,000-。製品ラインナップの中でも一番安い方のモデルなんですね。しかしこれは、誰もが欲しがる・必要としてるタイプの製品ではありませんから、安くすれば売れるというものでもない。そこで高級なんですよというメッセージをケースのカラーリングに込めたと。

たしかにこれ、音質劣化は少ないです。少なくともボス製品の中では最良の音質。しかしあれ、回路を高級にすれば音質劣化を抑えられるって、

ちゃんとわかってたんじゃん、ボス!

という事でもありますか。

だからといって、なんでも中身を高級にして、その代わり価格は軒並み1万円オーバーとなってしまっては「国産量産メーカー」としての存在意義が危うくなる。そこで、

☆基本的には、まあそこそこの品質で
☆時々、高級品を混ぜて

くらいの塩梅で製品ラインナップを構成していく、ここら辺のバランス感覚というかさじ加減みたいのが、

絶妙だったんですね、ボス!みたいなまとめ方orz


製品がシルバーですから、元箱もシルバー。当たり前といえば当たり前ですけれど。

販売の終了したのが1988年。つまり現存する個体は全て20〜30年前に作られたものです。それで、製造時期によって塗料の質に差があるのか、それとも保存状態で違ってくるのか、個体によってはけっこう黄変してる場合があります。ギターの塗膜が黄変するのと同じような事だと思いますが。
個人的には、ギターと同じくエフェクターも黄変してる方がかっこいいと思う。どうでもいいような事ですが。

この画像の個体は、黄変してない方のものです。

2008/08/30





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