2バンドEQ付きの、4ノブのオーバードライブです。見た目は、ヤマハの100シリーズと共通。

歪ませてもアタックが無くならず、あるいはむしろ強調され、その代わりサスティンは付かないという歪みもの。ですので「低音弦で8分刻み」とかに向いてるんだと思います。つまり内容的には
製品名そのまんまの音
ですね。「看板に偽り無し」という点では、実に真っ正直な品物ですし、実際これに向いた使い方をするならば、充分良く出来たエフェクターであると申せましょう。なんですけどこれは、全然売れなかったみたいなんですね（中古でも滅多に見かける事がありません）。その理由としては

★用途があまりにもピンポイントすぎた
★というか8分刻みのための専用エフェクターなんて、わざわざ買わない
★発売当時に流行ってた音楽のスタイルと微妙にずれてた
★あるいは、メーカーが使い方指定してくるというお仕着せ感が嫌気された

等々が考えられますが、しかしボスのヘビメタとかブルース青箱なんてのは、メーカーが使い方指定くるお仕着せエフェクターの最たるものなのに、ボスのは大ヒット商品。似たような事をヤマハがすると、皆が全力でそっぽを向くというこの落差はどうよ。やはり日々の宣伝・啓蒙活動とかブランドのイメージ作りがいかに重要かって事ですかみたいな、一応ここではそういうまとめ方にしておきます。

2009/04/05