MACKIE. MICRO SERIES 1202

 前世紀の末頃に発売され一世を風靡したマッキーの小型ミキサー。マイク・プリとEQの設計が優れている。それが小型で低価格で耐久性が高いパッケージに収められてるわけですから、大ヒット商品となりました。私のは10年くらい前に中古で購入たもので、"VLZ"とか"pro"とかが付かない初号機。
 ただ、私の宅録歴はデジタル・ミキサーと一体化したHDレコーダーであるRoland VS-880の出現と共にスタートしたようなものなので、アナログのミキサーを使う機会はほとんどありませんでした。「何かの役に立つ事もあるかも知れないから一応持っておこうか」という程度の気持ちで購入し、使う機会もないまま機材棚の奥に放置されること約10年。

 ところが最近になって、Presonus BLUE TUBEを購入 → それがちょっとアレな悪寒 → だからといって更にもう1台買い足す余裕は無し。

という事態が出来(しゅったい)し、どうしたものかともんもんしてた時にふと、

そういえば俺、マッキー持ってたんじゃん☆

と気付いたんですね。久しぶりに電源を入れ軽く動作テストしてみましたが、なんら不具合はなく快調そのもの。ミキサーとしては小型ですがマイク・プリとしては無駄にデカいので、三味線場の置きっぱ要員としては些か問題ありですけど、Presonusの不具合が解消されなければ、三味線録音用マイク・プリのメインはこれになります

*)その後Focusrite Twin Trakを購入し、これが三味線録音用のマイク・プリとなったので、MACKIEを三味線に使う案は却下。Presonusも、Focusriteがあるから不要なので売却処分しました。

 音質的には「ロックやヒップ・ホップに最適」というのが定評で、しかしそれは、この製品が売り出された前世紀末時点での「流行の音」という事でもあり、当時好評だったEQも、つまりドンシャリ全盛期に都合の良い設定になってるのではなかろうか?それを三味線に使ってみてどうかというのは、まあ実際に録ってみない事には分かりませんわね。

 MACKIE. MICRO SERIESは低価格ミキサーの先駆け的製品ですけど、それは前世紀基準での低価格なので、現在で言うところの激安系とは違い、定価は12万円くらいしたものです。活用しないともったいないよね☆

 背面にはインサーション端子が4ch分ありますが、ここにモノラル・プラグを挿すとマイク・プリからの出力をダイレクト・アウト出来るという便利な仕様。

 マイク・プリは1〜4chの4基あり便利なんですけど、ファンタム電源が全チャンネル一括ON/OFFなので、コンデンサとダイナミックを混在させられないのは残念。

2010/10/29
改)2012/06/15

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