(お別れ録音)YAMAHA FG-130、2010年03月

2010/03/02
(改)2017/07/01



YAMAHA FG-130は1972年6月に発売され、当時の定価は¥13,000-。総合板の廉価な小型フォーク・ギターです。

 という以外、とくにコメントすべき事もないような製品で、私の入手したこの個体は残念な事に、ロッドがほとんど効かず、ブリッジ周辺の表板が膨らんでしまってる、いわゆるハラミの状態で、つまり楽器としての寿命が尽きつつあるものでした。それでもコンパウンド弦を張ればネックは心持ち順反り程度に収まり、更にサドルを目一杯低く削り、そこそこ実用可能なセッティングにまで調整するする事が出来ました。


Martin Silk & Steel M-130

 ところで、私がコンパウンド弦を弾くのは今回が初めてです。ギター歴ウン十年の俺様がコンパウンド未経験だったとは驚くわ。しかしちょっと使ってみての感想を言うと、コンパウンド弦ってそれほど良いものとも思えませんでした。というか、鉄弦と比べ弦自体の持つエネルギーがあまり大きくないから(なのか?)、総単板の楽器でないとコンパウンド弦の良さは引き出せないような気がします。
 いやそうではなく、合板アコギはボディが鳴れば鳴るほどベニヤーなアレが強調されてしまうのが残念なのだから、むしろ鳴りが抑えられるコンパウンド弦の方が向いてるはずだ、とも考えられる。しかしそれは机上論というものか?ともかく合板アコギにコンパウンドを張った音はこんな感じ↓

■バッキング(アルペジオ)の収音はMXL600
■リードはSENNHEISER MD 441U
・ブリリアンスSWはOFF/ロー・カットはMax(S)。楽器との距離は約20cm。
■2010年03月頃録音

 今回の録音から、収音用マイクにSENNHEISER MD 441Uが加わりました。このマイクについてはいずれ別項を設けてコマゴマとなにする予定ですけど、とりあえずここでは、

★楽器との距離20cm、ロー・カットMax、それでこの音。すごく特徴のあるマイクですねというか癖が強いというか変わってるというか。つまり使いづらいというか、使い方がよく分からないというか

という感想。いやこれは、どういう場面にどういう意図で使うべきものなのかを私が今のところ理解出来てないだけで、実際はすごく良いマイクなんだとは思いますよ(たぶん)。

 バッキングはフィンガリング・ノイズを拾いすぎたのが失敗。マイクの立て方が下手くそ。そもそもMXL600というチョイスが間違いだと思われるかも知れませんが、今回はゼンハイザとの比較をしたかったのでこういう組合せにしたのです。そのうちゼンハイザの使い方が分かってくれば、バッキングもリードも両方ゼンハイザで、それぞれに最適の設定を選び2パートを録り分けられるようになる、んじゃないかと思いますというか、それが出来なければこのマイクを持ってる意味なんてありませんよね。

*)とか言ってたものの後日、2014年に売却してしまうんですけどね。


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