Teisco K-3L
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テスコKシリーズの3PUバージョン、K-3Lです。


Kシリーズ全体についての説明はK-4Lと共通ですから、ここでは34の違いについて。

60年代日本製エレキの世界では、PUやノブ、スイッチは

多いほど偉い

のが基本ですから、KシリーズでもPUが3つよりか4つあるK-4Lの方が「高級品」なんですが、弾きやすさに関しては3PUの方が良いような気がします(K-4Lだと右の手元がちょっと混雑しすぎだし、PUが1つ多い分やはり重たいし、そもそもPUが4つも必要なのかという根本的な問題があり)。

「シンプルなほど実用的」という観点に立てば2PUのK-2Lも良さそうなんですが、あれのブリッジは(メーカー・デフォでは)オクターブ調整の出来ないタイプだったりするので、Kシリーズ3種類の中では「ほどほどに高級な」3Lが、仕様的には一番バランスの良い製品のように思えます。値段(中古価格)も4Lより安いですし。

ボディ・カラーはメタリック・ブルーなんですが、ネック&ヘッドはナチュラル。K-4Lにはこういう組合せはないと思う(ボディとヘッドのカラーがマッチングされてないK-4Lというのは存在しないのでは?)


コントロールは各PUのON/OFFスイッチと"SOLO/RHYTHM"スイッチ、および各PUのボリュームとマスター・トーンという構成。


ジャーマン・カーヴの形状は、とくにホーンの先端の処理がK-4Lとは異なるのですが、これは製造時期とか個体差による違いだと思います。あまり「角が立ってない」というか、鋭角な部分が少ないパターン。

メタリック・ カラーの塗装と相まって、ぬめーっとした質感に仕上がっていますでしょうか。

ボディ裏面の形状もK-4Lとは違うんです。


4+2ヘッドの拡大画像。このヘッドはナチュラル・カラーなので形状が分かりやすいです。

あご(というか)ヘッド先端の鉤状突起の高音弦側Rに微妙なコンター・カット(というか)ちょっとえぐってあるのが特徴。なかなか芸が細かいテスコのデザインですが、どういう意図があるのかは不明。

Spectrum 5も鉤状4+2ヘッドなんですが、あちらには「えぐれ」はありません。


メタリック・カラーというのはどの会社の製品でも塗膜が薄い(弱い)んじゃないかと思うんですが、その塗膜の傷の拡大画像。

わりと「ちょっとぶつけただけ」でも、こういうびちっと割れた感じの傷になってしまいやすいような気がします。
下地には何か赤い塗料が塗られているようですね。


各パーツ名をクリックして下さい。

2007/10/20


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