2006/03/21(その2)
品川にも成田山がございます。

北品川商店街(旧東海道)は、なかなか面白い場所なんですが、この土地の「らしさ」が最も感じられる(と他所者である僕には思える)物件は、例えば
「たぶん元は連れ込み宿だったんじゃないかと思われるパチンコ屋(すげーボロい)」
といった類のもので、

なんていうと地元の人は怒っちゃうかも知れませんが、

そのテの物件をWebに載せるのは流石にどうかという気がして(少なくとも現場にいる時はそんな気がした)、全体に控えめと言うか突っ込み度が不足気味と言うか、無難路線な撮影になってしまいました@旧東海道。



「旧東海道」と言ってもその両脇に建ち並ぶ建物は、普通に現代的な建築の方が多数派なんですが、ところどころに、こんな感じの歴史的物件が頑張っております。

都心部の方にも30年ぐらい前なら、このテの木造建築なんてわりと普通に存在していたんですが。

「品川は都心じゃないのか?」って思われちゃう(怒られちゃう)かもしれませんが、お江戸趣味の立場では品川も新宿も「宿」であって、それは江戸市域の境界、「外れの方」という事になりますもので。



この建物は大正末か昭和初期の建築かもしれません。神田界隈や大川端によくある「看板建築」の親類のようにも思え。



祝日の夕方5時半頃なんですが、もう店仕舞いしたか、本日休業のお店も多い商店街です。多くの店のシャッターに、このテの絵柄がペイントされて、旧東海道な雰囲気作りをしているんだと思います。

このシャッターは三代豊国の役者絵、描かれているのは幕末の羽左右衛門=のちの五代目菊五郎(だと思う)。



空き地に、隣接する建物のレンガの壁が露出しています。どうもこの道沿いにはレンガ造りの建物が多いようです。


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