2015年4月、リフィニッシュが一段落 |
SA2000Sのリフィニッシュが終了したので記念撮影しました@2015年4月17日。
表板/裏板はイエロー・ナチュラル。側板は赤味のある茶。ネックはナチュラル。Guyatone MARROLYに倣ったカラーです。用いた塗料は、 ・着色層1=ワシン・水性木部着色剤ポアーステイン、ゴールデンイエロー シーラーとクリアラッカーは両方ともニトロセルロース。 ギターの塗装は自分にとって初の事なので、塗料がどれだけ必要なのか分からない。また、途中で失敗してやり直したりする事になるかも知れない。なので少し多めに買っておこうという事でシーラー300mlにクリア1.6Lだったのですが、結果的にはこれ、エレキ3台分だったです。SA2000Sを塗り終えても大量に余ったので仕方なく、というのでもないけど後日、Guyatone Sharp5とYAMAHA SR-700もリフィニッシュしてしまいました。
それはさておき、このギターの特徴は、表板がスプルースである事。なのでそれを強調するため、いわゆるオールド・バイオリン風の着色にしてみました。70〜80sの日本製エレキにも少しだけそういうのありましたよね。Aria Pro II PEとかグレコのレスポール・コピーとか。
ですが、穴埋め個所の仕上がりはやはり良くありません。
亀裂の修理後も目立ちまくってます。光の当たり具合とか見る角度によっては、この画像ほどは目立たないのだけど、なんかリフィニッシュしたのにかえって小汚くなってしまった感がございますね。 とは言え、全体の色調に関しては概ね満足だし、少なくとも、塗り直す前の劣化した塗装よりかはずっと良いと思います。
ヘッドの縁(へり)のチップ個所修正。形状は概ね良好に修正できましたが、これも貼りあわせ面が目立ってしまってます。
ヘッドのロゴは全て新しく描き入れ直し、↑のようになりました。SA-2000Sは高額商品なので、それに相応しい装飾性を持たせたい。なのでSuper Axeロゴ+小さな文字の三行で密度を持たせました。
オリジナル状態ではヘッドの裏面にシリアルNo.とMade in Japanの刻印があるのですが、塗装を剥がせば消えてしまう。シリアルは残したかったので表面に入れなおしたわけです。装飾を兼ねてるから文字数を増やしたいので、スプルース・トップどーのこーのという一行を足して、Made inにも"Hamamatsu"を追加。 ロゴが2種類と小さな文字、都合3つのエレメントそれぞれの位置と大小のバランスはイマイチだけど、概ね満足できる仕上がりです。 この画像は楽器を横に寝かせて木陰で撮影。なので頭上からの木漏れ陽が写り込んでますけど、YAMAHAロゴの周囲だけは黒い。これ、ここだけがポッコリ盛り上がってるのでな。肉眼だとほぼ平面に見えるのだけど、実はそうではない。完全な平面を出すってのも難しいものです。
↑これがオリジナル状態でのシリアルNo.。 --------------------- 以上、見た目的には概ね満足できる状態になってくれたのですが、肝心の音は? なんか、リフィニッシュしたらボディの共振が少なくなったような気がする。 現状の塗膜は、まだ削り落とせる余地はあるのです。だからもう一度研磨しなおすつもり。削りすぎて木地が出ちゃうとか、絶対そういう粗相をするに決まってるんだけど、塗膜を薄くすれば元々の鳴り方に戻るかも知れない、という可能性がある以上、それを試みないわけにはいかない。現状が+50gなのだから、20g分を削り落とすくらいの目標で。 着色に用いたのは水性のポアーステインですが、これはごく少量しか用いてません。重量的には、ほぼゼロ。シーラーも最小限しか塗ってない(と思う)から、塗膜の大部分はクリアラッカー。それを1.6L缶の1/3弱用いたという事は500mlくらい?その大部分は吹き捨て研ぎ落とし、残った現状の重さが約50g。 --------------------- ・2015年1月までの状態 ・YAMAHA SA2000S(改)のトップに戻る |